ヘッダーイメージ 本文へジャンプ

南伸坊著『オレって老人?』の記事が各紙に掲載されました②

◇死について「考えない」

わたしは50代だが、いまから不安だ。ゆっくり老人に育っていくことも許されない気がして。でも、本書を読んでいたら、肩のちからがいい感じに抜けてきた。自分が死ぬことについて、ギリギリと深く考えなくていいんじゃないの。伸坊さんはそう言っているのである。おいおい、と呆れるかもしれないが、「考えない」というのはひとつの態度表明であり、哲学でもあるのではないか。伸坊さんは書く。「『死生観』というのは私の考えるのにアキラメズとも、いずれアキラメは勝手につくと考えている」 私は蒙を啓かれた気がした。         <「北海道新聞」2013/9.22、平松洋子氏「鳥の目 虫の目」より>

◇「老人力」の新境地、自分のための絵
 南伸坊さんが師と仰ぐ作家、赤瀬川原平さんが『老人力』を出版し、ベストセラーになったのが1998年。「人間も世界もちょっとボケたほうがいい」とうたった本は、南さんの仲間が年上の赤瀬川さんに、「最近、めきめきと老人力がついてきましたねえ」などと冷やかしたのがきっかけだった。
 一方で南さん、15年前に思い描いた「老人」の域に今の自分がいるとも思えない。新著『オレって老人?』で書いている。
「66歳ですから、前期高齢者も2年目に入ったんだけど、正直言って実感がまだない。僕ら団塊世代で自分を老人と思っている人、100%いないと思いますね」
            <「毎日新聞」2013/8/30、「人生は夕方から楽しくなる」より>

◇老人を自覚するのは死ぬ間際?
 前期高齢者の世界を観察中の著者だが、最近、後期高齢者の驚くべき事実を知ったそうだ。「70歳になっても誰も本気で老人と思っている気配がないんですよ。どんなに年をとっても当の本人たちは自覚は薄いってことがよくわかりました。だから本当に老人を自覚するのは、もしかしたら死ぬ間際かもしれません(笑)」
                               <「日刊ゲンダイ」2013/9/16>

フッターイメージ