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「日中韓の昔話 共通話型三〇選」の書評が読売新聞に掲載されました

◆柿の実を巡って争うサルとカニ。ずる賢いサルが硬い実を投げつけてカニを殺すと、怒った子ガニたちがハチやひき臼を味方に親のかたきをとる―。
 あだ討ちの定番「猿蟹合戦」に似た話が韓国、中国にもあるという。
 韓国版の登場人物は、お年寄りの女性と意地悪なトラだ。大根畑を荒らすトラを、女性が唐辛子の粉やウシのフンを使って退治する。中国版では、桃の実を巡ってお年寄りの女性とサルが対立し、「心臓をえぐり出すぞ」と脅すサルを、女性が水がめに入れた毛ガニやひき臼でやっつける。
 本書は、日中韓でモチーフが共通する昔話三〇選を各国版で紹介した。今では政治的な対立の絶えない3カ国だが、昔話なら意外なほど文化的つながりを発見できそうだ。
                  (「読売新聞」2016年6月5日<記者が選ぶ>欄より)

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